ウイルス対策としての換気:本田あきこ メールマガジン 2020年8月号

残暑厳しい日々が続いています。
皆さまは新型コロナウイルス対策と熱中症対策の間で悩ましい日々をお過ごしのことと思います。

 

様々な理由によりマスク着用が困難な方もたくさんおられます。

「他人を責めるのではなく、自衛策をより徹底させよう!」そうした雰囲気づくりの大切を感じています。

 

その自衛策としてすっかり定着した「3密を避ける」ですが、それを補完するのが「換気」です。

 

実は第1波の早い時期に、ある学校薬剤師の先生から、1時間に1回は教室の空気入れ換えを行うようお願いしている、というお話を伺っていました。
新型コロナウイルスではなく、季節性インフルエンザ対策として、以前から取り入れてきたのだそうです。
その後間もなくして、換気の重要性が専門家や行政から広く周知されるようになりました。

 

そうした中、7月に豪雨が九州等を襲い、避難所も開設されました。危惧されていた複合災害です。
※複合災害対策(本田ブログ)
https://www.honda-akiko.jp/news/8307.html

 

熊本県の避難所では、学校薬剤師の先生方が、空気中の二酸化炭素の測定を行い、数値を見ながら換気のお声がけをしておられました。
時間による基準ではなく、二酸化炭素の量(濃度)から換気のタイミングを見計らっているのです。
人数に幅や増減があり、暑さ寒さ対策も必要な避難所のような場所ではとても有効だと思いました。

 

こうした機器の設置は自治体ごとの判断によることもあり、現状は地域差があるようです。
複合災害に備えて、準備する機器についても新たな視点と検討が必要になると考えています。
皆さまから新たなご提案があればぜひお願いいたします。

 

※文部科学省が作成した「学校環境衛生管理マニュアル」には、換気のみならず、温度、相対湿度、採光や飲料水などについて、わかりやすく記されています。
https://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/1292482.htm

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