女性目線の災害対応:本田あきこ メールマガジン 2020年7月号

7月4日早朝、熊本県南部を豪雨が襲いました。私が久しぶりに熊本に戻った翌朝のことでした。
豪雨被害はその後、九州のみならず全国に広がっています。
被害に遭われた方々へ心よりお見舞いとお悔みを申し上げます。

 

発生以来、私はチーム熊本の一員として対応にあたっています。
そうした中、7月7日、自民党女性局で役員会議が開催されました。
私は熊本県連/馬場摩利子女性局長および局員の皆様と共にWEBで参加しました。
https://www.honda-akiko.jp/blog/news/8498.html

 

その際、災害時における女性目線の必要緊急物資について、災害を経験されたり支援を続けておられる女性局の先輩方から大変貴重なアドバイスを頂きました。

 


・幅広い世代の下着
(物資で入ってくる下着は若い女性用のものが多く、高齢女性は困る)
・液体ミルクは哺乳瓶用乳首(専用飲み口)とセットで備蓄
・おりもの専用シート
(下着を変えられない。避難所では洗濯できないし洗濯ができても恥ずかしくて干す場所がない。)
・サニタリー用品はごみ袋とセットで備蓄
(おむつや生理用品等を捨てるための「目隠し」となる袋が大切)

 

力仕事も多い避難所の運営は男性が中心となっている場合がほとんどです。避難している女性が、これらの意見や要望を直接、男性運営者に伝えることは難しいとも思いました。

 

そこで、避難所ではアンケート用紙の設置を必須とすべきだと思います。
アンケートには、必要品目にチェックを入れられるようにリストアップしておき、さらに自由に書き込める欄も用意しておく。
年齢と性別だけは必ず記入していただくようにする。
避難所の開設と同時に、避難された全員に配布し、回収を行う。
またアンケート用紙は避難所に常設し、いつでも投函できるようにしておく。

 

こうした対策をとれば声に出しにくい女性の要望を届けることができるのではないかと思います。
そしてアンケート結果の蓄積は、次の災害、他の地域の災害にも活用できるでしょう。

 

それから、私がもう一つ課題として感じたのが「逃げ遅れ」です。
災害時、逃げ遅れる高齢女性が少なくないという問題です。

 

避難に時間がかかることも原因の一つと思いますが、私は女性局の会議で、別な要素もあることを指摘され考えさせられました。

 

高齢であるから逃げ遅れるだけでなく、「逃げてはいけない」という意識が働いていることもあり得るというのです。
それは、嫁に来た時に、「何があってもこの場所、家を離れてはいけない」という教えによるもので、高齢女性の意識深くに刻み込まれていたケースがあるとのこと。

 

この話を伺った時、私は田舎で育ってきているので、古くからそうした教えがある風土を容易に理解することができました。

 

自然災害は山間部などを突然襲います。
同じ場所に50年60年と住み続け、家を守ってきた高齢女性は日本の至る所にいらっしゃいます。

 

こうした方々に、「何かがあった時には、家を捨てていい、命を守るために逃げる」という意識を植えつけるのは、案外難しいだろうと思います。
しかしそのための会話を日頃から村単位などで行うことは実は大切なことではないか、と思えます。

 

災害への対応にはまだまだ見落としていることがある。女性特有のものも多い。それを1つ1つ拾っていくことが防災・減災に確実に繋がる。そう信じて今後も活動を続けてまいります。

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