通常国会を経験して:本田あきこ メールマガジン 2020年6月号

2020年1月20日に開会した通常国会は本日(6月17日)閉会しました。

 

通常国会は1年で1番長く開会されます。今回は150日間でした。

 

私はこれまでの経験を活かして、自然災害対策や公衆衛生について腰を据えて関わりたいと考えておりました。
しかしながら、昨年末に中国武漢で確認された新型コロナイウイルス感染症により、通常国会は異例ずくめの国会となりました。

 

1月下旬、新型コロナウイルスの集団感染が判明したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の対応から事態が急変していきました。

 

人道支援の見地から、大型客船(英国船籍)の乗客・乗員の集団感染症対策を世界に先駆けて日本が行った意義は大きかったと思います。

 

この対応によって、日本国民の皆さまの公衆衛生や感染症に対する意識も一層高まったと思います。同時に、緊張感に包まれもしました。
また、後藤新平、北里柴三郎先生らが取り組んだコレラ、ペスト等の感染症の歴史や、WHOで天然痘撲滅に尽力された蟻田功先生の功績を改めて振り返ることにもなりました。

 

3月以降は、新型インフルエンザ等対策特別措置法改正、緊急事態宣言、東京オリンピック・パラリンピックの延期等、日常が大きく変わることの連続でした。
マスク・消毒液等の不足にも見舞われ、グローバル社会におけるサプライチェーン、命の安全保障の脆弱性が浮き彫りにもなりました。

 

国会は立法府として法を作るだけでなく、時代の変化に対応するために改正もします。
議員になる前、全国を回りながら「法改正」の意義を皆さまにお伝えしてまいりましたが、この言葉通りの国会となりました。迅速な法改正が、様々な感染症関連の政策を可能としました。

 

そして感染症関連の法改正と共に、予算・大規模補正予算の成立という大きな過程も経験しました。
今求められているのは、この予算を早期に確実に執行していくことです。

 

今後は、かつてない規模の予算を、多くの皆さまの命に直結するものとして速やかに役立てられるよう、力を尽くしたいと思います。
そのために閉会中は、関係省庁や自治体との連絡や確認、薬業関係者や地域の皆さまへの丁寧な説明、などに時間を充てたいと考えております。

 

感染症の拡大以降、私が関係する職域の皆さまから多くの切実な声を頂いています。
それに応えていくためには、新人議員ということに臆することなく、根気強く、強い意思をもって、党務・政務の中で発言していかねばならない、との反省も残りました。

 

「薬剤師」「薬業関係者」が果たしている大きな役割とそれに対する自負を広く国民にご理解いただくのは、応援してくださる仲間の皆さまがあってこそと強く感じた150日間でした。
今後、国会や党の中で積み上げていくべき私なりの課題が山積しています。
皆さまどうかこれからもよろしくお願いいたします!

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