参議院の季節:本田あきこ メールマガジン 2022年3月号

参議院自民党で一年生議員は一日も早く議会運営を学ぶために、「国会対策委員会」、「議院運営委員会」への所属が常となっています。本会議や委員会が開催される日は午前8:20から開催されることが多く、否応なしに朝型の生活になります。

国会対策委員会、通称”国対”で私が興味をもって耳を傾けるのが、国対委員長のご挨拶です。

私は末松信介前委員長と岡田直樹現委員長、2代の委員長のお話を聞かせていただいていますが、お二人の委員長とも参議院の議会の歴史を踏まえ、かつ、お人柄あふれる挨拶をなさいます。加えて委員長は大変な委員会調整や各級選挙に対応される方々への労いの言葉を忘れずかけて下さいます。格式ある参議院という重みをこの時間に学びます。

 

冒頭の、「参議院の季節」は衆議院で令和4年度予算が成立し、参議院に送られてきた時、岡田委員長がおっしゃった言葉です。

 

参議院は出口を預かる場所となっており、取りわけ新年度予算は衆議院から送られてきて30日で議決しなければ衆議院の議決が国会の議決となるもので、「自然成立」、「自然承認」と表現されます。しかし、送られてきたものを参議院としてしっかり議決をすることが参議院の役目です。このために与野党間の議会運営の駆け引きが行われます。

この他、「日切れ法案」といって、現行法の失効期限までに成立させる必要がある法案があります。期限が年度末までの法案審議があるため、年度末は参議院にとってもあらゆる意味で大変忙しい時期・季節なのです。

 

加えて、2月21日にロシア軍のウクライナへの軍事侵略が始まり、国会は有事対応にも直面し、更に緊張感が求められる毎日となっています。

一日も早い停戦と適切な医療が届くことを祈るばかりです。

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