ベネフィットとリスク:本田あきこ メールマガジン 2021年4月号

昨日20日、新型コロナウイルス感染症「まん延防止等重点措置」は10都府県に拡大されました。
一方で、第3回目の緊急事態宣言の発信が行われようとしています。

 

SNSやメール等のさまざまなルートを通して、国民の皆さまが安心して生活できる日常が再び訪れることを心待ちにしている様子が痛いほど伝わってきています。

 

そうした中、切り札となるのが新型コロナワクチンということではないかと思います。
政府の発表によれば、医療従事者を対象とした先行接種事業を経て、優先接種の対象となっている医療従事者への接種と並行して現在は高齢者に対するワクチン接種が始まっています。

 

※ワクチンに関しては下記のページにまとめていますので参考にしてください。
https://www.honda-akiko.jp/news/9293.html

 

さて、政府の基本方針には以下のような文言があります。
「予防接種は最終的には個人の判断で接種されるものであることから、予防接種に当たっては、リスクとベネフィットを総合的に勘案し接種の判断ができる情報を提供することが必要であること。その上で、政府は、国民に対して、ワクチンの安全性及び有効性についての情報を提供するなど、的確で丁寧なコミュニケーション等を進め、幅広く予防接種への理解を得るとともに、国民が自らの意思で接種の判断を行うことができるよう取り組むこと。」

 

ベネフィット(利益)とリスク。ワクチンについてこの語を使う場合、2つの軸があります。
1)ワクチン自体のベネフィット(予防)とリスク(副反応)。
2)ワクチン接種をした場合のベネフィット(予防)と、しない場合のリスク(感染)。

 

どちらもとても大切で、自分で判断するためには、開かれた正確な情報が頼りとなります。
家族構成や職種など、置かれている環境によって異なってくることもあるでしょう。

 

政府は、基本方針で述べているように、情報公開を積極的に行っています。
たとえば副反応疑いについては、非常に敏感にそして広範囲で報告を拾いあげ、後に、専門家が個々のケースを評価しています。
またワクチンへの正しい理解を広めるために、様々な発信もしています。

 

3月の国会審議において、私は菅総理に対し、ワクチン接種にあたっては、国民の皆さまへの的確かつ十分な情報提供をお願いしました。
最近では、変異株に関する不確定な情報がネットにもメディアにも大量にあふれています。
速報性が重視される世界とはいえ、誇張されたベネフィットやリスクの情報が、個人の判断を惑わすのではないかと危惧もしています。
大切なことは、「確かな情報」を元にご自身の判断をすることです。私もそうした情報が皆さまのもとへ届くよう、工夫してまいります。

 

最後に。
私自身の判断は「ワクチン接種をする」です。ベネフィットとリスクを総合的に勘案した結果です。

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